就職、転勤、進学…人生の変わり目において転居はつきものです。新しい環境へ飛び込む際は、だれもが期待や不安で一杯ですね。その足がかりとなる新たな住まいへの引越しは、幸先の良いスタートを切る上で非常に大切です。
しかし、いざ引越しするとなるといろいろ検討しなければならないことがあり、その中でも特に「数ある引越し業者の中でどれを選ぶか」が重要になってきます。
一般的に、引越しはそう何度もやるものではないので、ほとんどの人が初心者。何から始めればいいかも分からないし、どの業者がいいのか、どこを比較すればいいのかなど選び方すらも分かりません。
しかし、実は選び方はとっても簡単で、「安さ」と「サービス」のたった2つのことに気を付ければいいだけでとてもシンプルなんですね。
今回はそんな引越し初心者のあなたでも失敗しない、お得で安心な引越しが出来る業者の選び方を分かりやすくまとめてみました。
新生活のスタートへのお役に立てればと思います。是非参考にしてみてくださいね!
Contents
1、安さで選ぶ
まず引越し業者を選ぶ上で最も関心の高い要素は「料金」ですよね。特に単身引越しの場合は、「とりあえず荷物を運んでもらえればいい。多少粗雑でも安ければいい」という方も多いかと思います。
というわけでまずは、とにかく一番安い引越し業者を探す方法からまとめていきましょう。
相場はいくら?
比較する前に知っておきたいのは「相場」ですよね。まずは業者を頼むとどれくらいかかるものなのか、なんとなくの目処を立てておきましょう。
大体の相場は
一人暮らしで100km圏内→40,000円
家族3,4人で100km圏内→78,000円
というイメージでしょうか。もちろんあくまで目安で、これよりも安くなったり高くなることもあります。
引越しの費用は、
- 引っ越し先までの移動距離
- 荷物の量
- 必要なトラックの大きさや台数
- 当日担当するスタッフの数
- 作業時間
などで決まります。加えて、3~4月のように転勤や移動が多い繁忙期には、当然、距離や荷物量などの条件が同じでも、需給のバランスで引越し費用は髙くなります。
また、これは荷物の量と関係するのですが、一般的な家族での引越しと単身のケースでは費用は異なります。特に、単身の場合で、同一方面へのトラック便に混載が可能であれば、業者の手間が省けるので費用は安くなります。また、業者によっては、単身パックなど多彩な格安パッケージ料金を設けているケースもあるので、うまく利用すれば賢く費用を抑えることも可能です。
また、往路で引越しを終えたトラックを、逆方向の復路で利用すると、空のまま戻るより業者にとっては稼働する効率が良いので、この場合も費用は安く抑えることができます。
常に変動する料金
- アート引越センター・ダック引越センター・サカイ引越センター・アーク引越センター・ハート引越センター・ハトのマークの引越センター・ファミリー引越しセンター・クロネコヤマト・日本通運・赤帽
などなど、CMをやっていて有名なところから知らないところまで、引越し業者はいくつもあり、同じ条件でも費用が変わってきますが、結局どの業者が一番安いのでしょうか。それには複数の業者から見積もりを取って相場を調べる必要があります。
が、実は一番安い引越し業者はなく時期やタイミングによって費用が大きく変わるので、「昨日は一番安かった業者も、今日には高くなる」なんてことが起きるんです。
例えば東京から静岡に引越す場合。トラックは東京〜静岡間を往復しなければならないので費用は高くなりますが、もしちょうどその日に静岡から東京へ引越す人がいた場合ではまとめて引越しが出来るのでその分費用が安くなりそうですよね。
パターンは様々ですが、このように何かのタイミングによってかなり安くなることもあるので、一概に「どこの業者が一番安い」とは言えないんですね。
一括見積もりサービスを使えば一発
引越し業者の料金は場合によって変わるので結局どこが一番安いのか分かりませんよね。では一番安い引越し業者を見つけるにはどうすればいいのか。その方法は「全ての引越し業者に同じ条件で見積もりを出して比較する」という方法です。
しかし、これはかなり面倒ですよね。ただでさえ引越しの手続きなどで忙しいのに、ここまで比較して時間をかけるのは効率が悪いです。
と、いうわけで、今では「一括見積もりサービス」という便利なものがあるのでこちらを利用しましょう。メジャーなもので言うと「ズバット引越し比較」というサイトが有名ですね。
一括見積もりサービスとはその名の通り、数ある引越し業者に同時に見積もりが取れるサービスです。ズバット引越し比較の場合では全国で220社以上もの引越し業者が提携していて、一度条件を入力するだけで最大10社までを一括見積もりすることが出来ます。
これを使えば、いちいち一つづつ問い合わせ無くても、引越し希望日の中で一番安いところを一瞬で見つけられますし、検索ももちろん無料なので、引越し見積もりの際には必ず利用しましょう。
2、サービスで選ぶ
一般的には費用の安さだけで業者を選びがちですが、引越し費用を抑えることが優先事項ではなく、多少の費用の違いなら、下記でご説明するサービスや保証など、他の要素も加味して、引越し業者を選んだいいこともあります。
また、テレビや新聞、雑誌で宣伝している大手の引越し業者は知名度があるので安心出来ますが、当然、使われている広告費は莫大な金額になるので、結局は一般の引越し利用者が支払う費用の一部に含まれていることを忘れてはいけません。
逆に、地元に根付いた中小の引越業者の場合では派手な宣伝はないものの、身近な存在だけに何よりも口コミや地元での評判を何よりも重視しています。こういう中小の業者は、広告代を使っていない分、大手の業者より割安料金を提供しているケースもあるので、安くてサービスが良い引越し業者を見つけることができる可能性も広がります。
費用の安さも大事だけどサービスも気にしたい。そんなあなたが引越し業者を選ぶ際にはどこに注意したらいいのか。こちらもまとめていきましょう。
電話対応で見極める
料金を比較して数社を選択したら、電話でのやり取りとなりますが、その際の業者の対応は見極めの最初のポイントです。電話に出た人の受け答え、担当者への取次ぎからも、職場の様子がよく分かります。ぞんざいな受け答えであったり、受話器を手でふさいだまま会話が筒抜けであったりということもあるでしょう。
「ざっくばらんで親しみやすい」「柔軟な対応ができる」といったプラスの空気を表している場合もありますが、印象は大切です。気になる点は心に留めておきましょう。
また、担当者が不在で折り返し連絡してくる場合、「今日の午後には折り返します」「明日になります」など、約束した時間にきちんと連絡があるかどうかも、信頼性を見極める上で大きな判断材料になります。
また、単身パックなど、あなたの状況に合わせた割安なサービスや、引越し希望時期の中で「帰り便」や「混載便」など通常より安価に利用できる日や時間帯がないかも尋ねてみましょう。
「詳細は見積もり訪問時に」と言われることもよくありますが、交渉の余地なしといったように断ってきたり、高圧的になる業者はおすすめできません。「お話してご相談しましょう」といった柔軟性は欲しいですね。
実際に会わないと分からない
サイトを見たり電話で対応を確かめるのも、しっかりとした業者を見極める方法の1つですが、百聞は一見にしかずと言うように、実際に会うことが一番ですよね。
そして実際に会って話せる機会は見積もりに訪れたときです。経験のある担当者であれば、見積もり自体はすぐに終わるので、その時にチェックしておきたい点を挙げてみました。
時間をしっかり守る
約束の時間を守って訪問して来るか、遅れる場合は連絡を入れてくるかは重要なポイントです。「場所が分からなくて迷った」というのは理由にならず、事前の下調べが足りない証拠と言えるでしょう。
また、悪質な場合では、要望に折り合わなくても、契約を取りたいばかりに、長く居座る担当者もいます。30分程度を目安として、毅然とした態度で切り上げてもらいましょう。
服装の清潔さ
訪問するのは、営業担当者、引越し担当者、どちらの場合もあります。スーツであれ作業着であれ、清潔さは大切でしょう。部屋に上がるときに、あまりに汚れた靴下は遠慮してほしいですね。
担当者の誠実さ
電話対応にも通じますが、誠実さが感じられるかどうかは重要です。責任を明確にするためにも、名刺を渡すのはビジネスの基本ですね。名刺の提示がなければ、「名刺を頂けませんか」と尋ねてみましょう。
あなたの要望、料金交渉についても、手帳を調べて「この日は午後で時間フリーなら、帰り便でお安くできます」など、できるだけ対応しようという態度が見られるなら高ポイントです。
評判はどこまでチェックするべきか
「荷物の扱いがガサツだった!」
「スタッフがおじいちゃんでとても不安だった!」
「とても不潔で臭い人が来て嫌だった!」
などなど、実際に引越し業者に頼んだ人の失敗談はたくさん聞くので、自分もこうならないように会社の評判だけはチェックしておきたいですよね。しかし、実際はどの引越し業者も批評は必ずといってあります。
その理由はいくつかありますが、大きいところでは「派遣を使っている」というポイント。全員社員さんがやっているところなんてほとんどなく、その日限りの派遣バイトを使うことが多いでしょう。そうなると、なかなか細かいサービスまでは行き届かなそうですね。
もちろん会社の方針でもサービスは大きく変わってくるとは思いますが、結局最終的には「どんな人が来てくれるか」というところに尽きてしまい、言わば「運」も必要になってきてしまいます。
また、引越しは人間がやる以上、どんなに手寧で良心的な業者でも、荷物の紛失や破損は避けて通ることはできません。
もちろん引越し業者は必ず運送保険をかけているので、評判を調べるのは大切ですが、あくまで参考程度にしましょう。
その他注意したいこと
その他にも知っておきたいポイントをまとめていきます。
「繁忙期」「帰り便」「時間帯フリー」
3、4月の「繁忙期」には料金が高くなるのはお分かりですね。この他にも、日時によって「帰り便」や「混載便」、時間を業者に任せる「時間帯フリー」の設定等でも、料金を抑えることができるので、知識として持っておき、交渉に使いましょう。
付帯サービスの確認
段ボールサービス、荷造りサービス、不用品引取り、荷積み後と荷降ろし後の清掃、エアコン取り付け、洗濯機設置、家具移動、段ボール引取りなど、業者により各種サービスがありますね。有料、無料も含め、必要なサービスについて尋ねましょう。
破損・傷・紛失した場合の補償
意外に見落としがちなのが、家具等の傷や紛失です。大切な荷物ですので、破損・紛失の場合の補償についても、契約時に確認しましょう。
また、後日トラブルにならないように、契約時には別途、追加費用が発生する場合や手付金、キャンセル代などについても、きちんと確認しておきましょう
まとめ
以上引越し業者の選び方のコツを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
記事をまとめると、
- 一番安いところを選ぶなら「一括見積もりサービス」を使う
- サービスは見積もりの時に担当者を見てチェックする
- 評判も大事だけどあまり気にしすぎなくても大丈夫
となりました。
回避出来るトラブルは事前にチェックし、少しでも安くてお得なところで気持よく新生活をスタートしてみて下さいね!
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