生活の基本となる「衣・食・住」のうち、「衣」を支えてくれる洗濯機。
最近は、便利なコインランドリーも増えていますが、毎日衣類を洗濯するには、洗濯機は欠かせませんね。
洗濯機は、冷蔵庫、エアコンと並んで、引越しの際に注意が必要な電化製品です。実は新たに購入する必要がある場合もあります。
引越し当日に慌てずに済むように、引越し前の準備と、当日にすることをご紹介します。ぜひ参考にして、心積もりをしておきましょう。
Contents
洗濯機の設置場所について
大抵の電化製品は、プラグの差し込み口があれば、どこにでも置くことができますね。
一方で、洗濯機は、どこでもOKという訳にはいきません。特に、単身用のマンション・アパートでは、洗濯機置き場がなかったり、設置場所があったとしても、ベランダや屋外の場合もありますよ。
< 新居の洗濯機置き場 さまざまな例 >
- 洗濯機置き場がない!
- ベランダ、または屋外!
- 玄関先にある!
- 排水口が近くにない!
- 設置場所が洗濯機のサイズに合わない!
設置場所をよく確認
新居を選ぶ際には、間取りだけでなく「洗濯機の設置場所はどこですか?」と忘れずに確認しましょう。
たとえ、家賃、間取り、周囲の環境などが希望にかなっていても、毎晩ベランダで洗濯機を回さなくてはいけない…となると、女性の場合は防犯面に不安があるでしょう。
さらに、屋外で雨ざらしになると、洗濯機自体の故障につながってしまいます。
間取りの都合上、玄関に設置する例もありますが、できれば浴室のそばに置きたいですね。
また、排水のため水を流す場所が必要ですが、排水口が近くにないために、非常に長いホースが必要になることもあるので、要注意です。
洗濯機の買い替えも!
また、物件が古いほど設置場所の面積が狭く、新しくなるにつれ広くなる傾向があります。
いざ新居に到着して、洗濯機を置こうと思ったら、設置場所が狭すぎて置けなかった…という悲しい結果は防ぎたいですね。
新居を選ぶ際は、洗濯機のサイズを測っておき、設置できるかどうかをよく確認してから契約しましょう。
ただ、良い物件が見付かったのに、洗濯機のサイズだけのためにあきらめるのももったいないですね。状況によりますが、思い切って洗濯機を買い替えることも選択肢に入れておきましょう。
洗濯機を処分するには
洗濯機がまだ新しい場合は、リサイクルショップに売ることができますが、処分する場合には「リサイクル料金」が必要となります。
自治体により料金が異なるので、役所に問い合わせて下さい。新しい洗濯機を購入した店舗で、古い洗濯機を引き取ってもらえる場合もありますが、この「リサイクル料金」と運搬料等がかかることを想定しておきましょう。
新しい洗濯機について業者に連絡
洗濯機は、破損防止のために上に荷物を置けないため、引越しトラックの中で場所の確保が必要です。
買い替えた洗濯機が、元の洗濯機とサイズが変わる場合は、できるだけ早く引越し業者に連絡して下さい。その上で、料金が上がる場合は別便にするなど、よく相談してから運搬方法を決めましょう。
引越し前にやっておきたいこと
洗濯機は、数十リットルもの水を使用するため、洗濯が終わっても、上部の給水ホースと、下部の排水ホースに水がたまっています。
引越し作業中に水が滴り落ちると、作業の邪魔になりますし、手間も時間もかかりますね。洗濯機のホースの取り外しは引越し業者に任せるとして、その他の準備はできるだけしておきましょう。
引越し前日の準備について、まとめました。
< 引越し前日 洗濯機の下準備 >
- 入浴後、衣類等を入れて洗濯機を回す。(最終洗濯)
- 洗濯物を取り出したら、蛇口を閉める。
- 1、2分ほど洗濯機を回す。
- 「脱水」をする。
- 「脱水」が終了したら、排水ホースを外す。
- 排水口の汚れを取る。
- ホース収納用に、ビニール袋を本体にテープで留めておく。
- 当日用に雑巾を1枚洗濯機のそばに置いておく。
- 可能なら洗濯機を傾けて、下側の汚れを取る。
引越し前日は、荷造りできていない物をまとめるなど、必要な作業が残っている場合もありますが、翌日に向けて早く休むことが大切です。そのためにも、早めに入浴して、最終の洗濯を済ませてしまいましょう。
水抜きの手順
当日、運び出す際に水がかかって困らないよう、洗濯機の水抜きをしておきましょう。洗濯機の機種によっても多少異なりますが、基本的な手順をご紹介します。
洗濯を済ませたら、洗濯物を取り出して、上部の蛇口を閉めます。1、2分ほど洗濯機を回し、給水ホースの水を洗濯槽に移します。
続いて「脱水」をして、洗濯槽内の水分をタオル等で拭き取っておきます。給水ホースは外れにくく、破損すると部品の調達などに時間がかかるので、無理に外さなくて構いません。
次に、本体と排水口をつなぐ排水ホースの排水口側を外します。外れない場合は、無理をせずにそのままにして下さい。
ホースを外す際は、中の水が飛び散ることがあるので、雑巾を用意しておくと良いでしょう。
排水口は、普段手をつけていないと、水アカ等でひどく汚れがたまります。ゴム手袋などをして、拭きましょう。
ビニール袋・雑巾の準備と掃除
引越し当日は、引越し業者が取り外したホースを、ドラム内に入れて運ぶと便利です。
ホースは汚れが残っている場合があるので、ビニール袋を用意して、本体にテープで留めておくと後で慌てずに済みます。
当日の水分拭き取り用に雑巾を1枚洗濯機のそばに置いておきましょう。もし可能であれば、洗濯機を傾けて、下側の汚れを取っておくと、当日助かります。
洗濯機を移動した後、ほこりや髪の毛、水アカで思いがけない汚れが表れるので、驚きますよ。
引越し当日にすること
いよいよ引越し当日がやってきました。前日に外しておいた排水口側のホースに水気は残っていませんか。雑巾で拭いておきましょう。
業者が運ぶ際にふたが開かないように、また破損防止のためにも、跡がつかない養生テープを準備しておくと便利です。コードをまとめるのにも使用できます。
ホース・ねじ・部品はビニール袋へ
さあ、引越しトラックが到着しました。業者の人たちが手際よく荷物を運び出していきます。
洗濯機のホース取り外しにかかったら、状況を見て、取り外したホースや部品を用意した袋に入れてもらいましょう。
機種によっては、ねじを使っているため、失くさないよう注意。コードやアース線はまとめて、養生テープで本体に貼り付けておくと邪魔になりません。
洗濯機搬出後の大掃除
洗濯機が運び出された後が、勝負です。居住年数に応じて、大変な汚れが表れます。まずはほこりやごみを取り除き、水アカに取り掛かりましょう。
汚れが頑固な場合は、全体を水で湿らせて、汚れをふやかしてから、雑巾等で拭き取ると簡単です。
汚れをそのままにして出て行く方もいますが、「立つ鳥跡を濁さず」ですね。住まいへの感謝と、管理業者や大家さんへの感謝も込めて、できるだけ綺麗にしてから退去しましょう。
まとめ
洗濯機の引越しは、意外と手間がかかりますが、事前に水抜き等の下準備をしておくと、当日の引越し作業時間が大幅に短縮できます。
注意したいのは、洗濯機のサイズですね。まずは「新居に設置できるかどうか」を確認し、設置できない場合は新たに購入するため洗濯機を探さなくてはいけません。
現在の洗濯機を売る、または処分する必要もあるので、情報収集も含め、早めに取りかかりましょう。
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